野いちごひとりごと

人生走り続けて70年。今、ゆっくりのんびりをモットーに日々感じたことをつづる野いちごです。

ウィーン国立歌劇場 「サロメ」を観に行きました


昨年はメトロポリタン歌劇場の「ラ・ボエーム」を観ましたが、
今年は19日、ウィーン国立歌劇場のリヒャルト・シュトラウス作曲「サロメ」の
最終日を楽しみに上野、東京文化会館に夫婦して出向きました。

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公演数日前に主催者から葉書きで
指揮者フランツ・ウェルザー・メストが右腕を怪我。
ドクターストップで棒が振れず、
代理にペーター・シュナイダーに変更の知らせがありガックリ!
「それならばフィガロの結婚の
バーバラ・フリットリの伯爵夫人が聴きたかった」と旦那様。

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時遅し、仕方なく前列9列目に着席。
もう3、4列後ろなら申し分ありませんが、
歌手の声のバランスが悪いような席でした。

今人気絶頂のフランツ・ウェルザー・メスト
リンツ生まれで初めはヴァイオリンを学び、のちに指揮へ転向。
2010年からウィーン国立歌劇場音楽総監督。
カラヤン以来半世紀ぶりのオーストリア人就任で
大きな期待がかけられているようです。

ワーグナー、プッチーニ、ヴェルディ、モーツァルト、マーラー、
シュトラウス、ベルクなど幅広い演奏。
あ~、やはり聴きたかった指揮者でした。

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代役の指揮者ペーター・シュナイダーは
今回「フィガロの結婚」を振っていますが、
ウィーン少年合唱団で活躍後、ウィーン音楽院で作曲と指揮を学び、
2012、3年は「サロメ」「ワルキューレ」「フィデリオ」などが予定。
オペラ専門でシンフォニーなどはあまり振られないようでした。

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開演のベル。客席は暗くなっていよいよ開幕。
チューニングの音からすでにウィーンフィルの心良い音。
「サロメ」全1幕、1時間45分で休憩なし。
序曲や前奏曲がなしにいきなり幕が開くと、そこは領主ヘロデの宮殿。

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預言者ヨカナーンは兄弟の妻を奪い妃としたヘロデを非難した為
捕らえられ、古井戸の中へ閉じこめられています。
ユダヤの法律は離婚は許されても
兄弟の妻との結婚は許されなかったからです。

預言者ヨカナーンはヘブライ語で洗礼者ヨハネの事。
「私の後からやってくる人は、私よりも力がある。」と
神の子キリストの出現を力強く説きます。

因みに「サロメ」はヘブライ語で”平和”の意だそうです。

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サロメの見どころの妖艶な「7つのヴェールの踊り」
12分ほど踊り詰め。そんな激しい踊りではありませんが、
このあと長いアリアを朗々と歌いのけたグン=ブリット・バークミン。
これが3回公演というから驚き。
いかに体力がいるか・・・。
声もよく通り素晴らしい歌手です。

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サロメの母親役のヘロディアスのイリス・フェルミリオンが
カーテンコールでは一段と大きな拍手。
役柄でしょうか、ドスの利いた声は存在感が伝わりました。

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可愛いお小姓さんと思って写真を見るとやはりチャーミング。
声のよく通る歌手でした。

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サロメに憧れるナラボート役のヘルベルト・リッペルト。
あまり印象がありません。
預言者ヨカナーンのマルクス・マルカルト。
牢獄の中から叫ぶ声は太くて響きも良く、舞台姿も貫禄充分。

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ヘロデ王ルドルフ・シャンクの代役にミヒャエル・ロイダー。
歌も芝居もヘロデ王の貫禄はなく物足りない。残念です。

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楽しみにしていた「サロメ」。
シュナイダーが指揮すると少しだらけた音に聞こえ、
これがウェルザー=メストが指揮すれば
ウィーンフィルのきりりと引き締まって緊迫感あふれる
「サロメ」だったのでないかと思います。

演出は故バルロクの1972年演出でオーソドックスのようでしたが、
そろそろ新演出が出るかも知れません。
また観たい聴きたい演目です。

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来年はヴェルディ生誕200年を記念して、
ミラノ・スカラ座日本公演は
歌劇「ファルスタッフ」と歌劇「リゴレット」が予定されています。
どちらも楽しみな演目、二人の指揮者も魅力あります。

~~~~~~~~~~~~~~~~

リヒャルト・シュトラウス作曲「サロメ」 全1幕

原 作: 新約聖書(マタイ、マルコによる福音書)に基づく、
オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』
台 本: ヘドヴィッヒ・ラッハマン(ドイツ語訳)
初 演: 1905年・ドレスデン・宮廷歌劇場

指揮:ペーター・シュナイダー
演出 :ボレスラフ・バルロク
美術:ユルゲン・ローゼ

<主な配役>

ヘロデ:ミヒャエル・ロイダー
ヘロディアス:イリス・フェルミリオン
サロメ:グン=ブリット・バークミン
ヨカナーン:マルクス・マルカルト
ナラボート:ヘルベルト・リッペルト
小姓:ウルリケ・ヘルツェル
第1のユダヤ人:ヘルヴィッヒ・ペコラーロ
第2のユダヤ人:ペーター・イェロシッツ
第3のユダヤ人:カール=ミヒャエル・エブナー
第4のユダヤ人:ウォルフラム・イゴール・デルントル
第5のユダヤ人:アンドレアス・ヘール

ウィーン国立歌劇場管弦楽団
(2012年10月19日 東京文化会館)

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COMMENT

こんばんは♪

指揮者が右手を怪我・・・大事な公演を前にもっと気を付けてもらいたいものです。
指揮者で音が変わるのがわかるほど、野いちごご夫妻は耳が超えていらっしゃるんですね。

ミラノスカラ座ですが、出演者のほとんどはイタリア人じゃないみたいですね。

●No title

指揮者交替は残念でしたね?さぞがっかりなさったことでしょう。
以前もどなたか交替じゃなかったですか? 
サロメの物語、あらすじを読みました。 
わかりやすい話ですね。
こういう有名な舞台は、歌手の技量でも
まったく変わってしまうのでしょうね?  

●No title

v-254ゆんこ様へ
本当に気をつけて欲しいですね。
一年前から楽しみにしているのに・・・。
それほど耳は良くありませんが、指揮者によってオケの音が変ったり、
音楽の捉え方が違ったりするので聴き比べは面白いです。
でも看板のメストが聴けなければどうにもなりません。

来年のこのスカラ座の歌手はまだ未定ですが、
指揮者が世界の有名歌手を呼ぶと思うのでイ
タリア人だけではないですね。
どちらも行きたいですが・・・高い!(涙)

v-254こふで様へ
そうですね。メトロポリタンのレヴァインが来ませんでした。
歌手では椿姫の代役の代役というハプニング。
言葉は悪いですが、一種のサギにあった感じがします。

あらすじは簡単なのですがサロメは何故首を欲したか?
という疑問説が色々あって・・・。
ま、個人の考えでいいかなと思っています。
指揮者によって音楽が変わると歌まで変わるような気がします。

●No title

華麗な世界ですね。見に行った事ないです。
第九は毎年聞きに行ってますが
やはり指揮者によって、音楽やその場
の雰囲気も変わってきます。
楽しいひと時を、よかったですね。
孫もいないので殺風景な生活です(笑)


●No title

そう言えば 代役の代役がありましたね。
公演中止にでもならない限り チケット払い戻しはないのでしょうが
指揮者や主演級の歌手が降板の時は 払い戻ししてほしいくらいですね。
あと何日と心待ちにしているところに 指揮者交代のハガキ、
さぞご主人、ガッカリした事でしょう。
気持ちを切り替えて 来年の公演、どれにするか迷いますね。
でもそれも楽しみのうちでしょうか?

●No title

v-254しょこらろーず様へ
関西在住の時は新幹線利用で大阪フェスティバルまで駆け込んでいましたが、
東京は会場も多くて成田に降りた音楽家の第一声が聞けるので
聞きに行く方も緊張感があります。
第九は一年の締めくくりと始まりのような・・・。
素晴らしい曲ですね。
姫路交響楽団でソリストを務めましたが、途中でへこたれそうでした。

v-254アリス様へ
本当にインチキのような・・・
高いチケット代ですから払い戻しか、割戻しをして欲しいですね。
「こうなったらいつかメストを聴いてやる!」と意地になりそうです。
来年はヴェルディイヤー、オペラ界は大変です。
私もアリアを歌いたいですが、
うちの先生はリード専門のようでグランドオペラは
あまり歌わせてくださいません。
でも練習に持っていってみようかな?と思いますが
ヴェルディを歌うにはもう声が出ないかも・・・(涙)

●No title

残念でしたね。
ホントお高いものなのだから、交代であれば払い戻しもあってもいいのに。
オペラは1度だけ聴きに行ったことがあります。
あとはテレビだけ。
機会があれば行ってみたいです。

●No title

v-254YUMI様へ
お目当ての指揮者、お目当ての歌手が代わるとなるとガックリきます。
でも払い戻しないのですが、一度だけソプラノのエディット・マティスの
リサイタルに行くと玄関に公演中止の張り紙。
払い戻しをしてもらって伴奏者の小林道夫さんの
チェンバロを無料で聞かせてもらいましたが、
この時は払い戻しはいいからマティスの歌が聴きたかったです。
そう以来、日本公演はありません。
本当に残念です。
ライブは素晴らしい迫力です。
是非素敵な舞台を御覧ください。

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