野いちごひとりごと

人生走り続けて70年。今、ゆっくりのんびりをモットーに日々感じたことをつづる野いちごです。

遥洋子著 「死にゆく者の礼儀」に涙して


ここ数カ月、腰痛がひどく血圧が上昇し、降圧剤服用。
おまけに膝に少々違和感があり、日によっては歩くのが辛い。
心臓の痛みも覚えると”あ~、私もソロソロきたかな~”と少々弱気。

7889p

日に日に自分の老いを認めざるをえない今、
老後問題にも無関心でいられなくなってきています。
そんな折、ブロ友yasukonさんが遥洋子さんの講演を聞かれ、
ご紹介いただいた「死にゆく者の礼儀」を読む気になりました。

本の目次は4章に分かれています。
第1章 老いを観察する
(男女の老いはこうも違う、親孝行はなぜ難しいのか他)
第2章 いよいよ介護の老い
(その命、誰のもの死への恐怖とどう向き合うか 他)
第3章 死への果てしなき老い
(病と闘うか、医療と闘うか、家族が決して味方ではないと知る時 他)
第4章 老いを先取り、今に生かす
(ついうっかり歳をとらないために、老いは気づいた者勝ち 他)

8045p

お父様は認知症から脳梗塞で言葉もお身体も不自由、
お母様は心臓病、最後は腸閉塞に。
お二人の介護を10年以上もされ、
ご自分の貴重な体験を赤裸々に書かれた文章は
説得力もあり感ずる所、大でした。

特にお母様の介護の際、その時のお母様の様子や
医療に関すること、介護する者、される者の心の葛藤など、
どの章もグングン引き寄せられた巧みな表現力と文章力。

なかでも一番心打たれ涙したのは
私の経験とダブった3章の「死への果てしなき老い」でした。
お仕事の合間にもお見舞いに駆けつけ、疲れた体で介護。
医師から禁止されている水をお母様にあげようか、否か。
禁煙を強いられている
ヘビースモーカーのお母様の要求を呑むか、否か。

現実を冷静な目で観ながら介護のあり方を歯ぎしりしながら
またある時は地団駄踏んで心の底から悩まれ、
ご自分の決断を「これで良かったのか」と自問自答。

お母様の最期を看取られなかった遥さんは
看取りの失敗に泣き、母の孤独に泣いた
老いとはなんと過酷かと母が気の毒になって泣いた
気づいてやるべきだった」「そばにいてやるべきだった」と
死んで詫びたい」と長い日々、悔やまれたそうです。

看取りの失敗は立ち直りも失敗させる。
だから看取りは大事なのです
」の言葉がずっしりと
私の心に残り、大学4年の4月、
他界した父に申し訳ないことをした思い出が蘇りました。

心筋梗塞で入院していた父の容態が安定しているからと
宝塚の下宿に戻った翌朝、窓から桜を眺め
ラジオから流れる謡曲を聞きながら父は逝ったそうです。
”あの時、行かなかったら・・・”
”あの時、父のそばについていれば・・・”と
母は慰めてくれたものの、ずいぶん長い間悔やみました。

7588pp

遥さんは私から見るとご両親には手とり足取りの介護。
それでも後悔されておられるのには頭が下がりました。

あとがきには
老いとは親が命をかけて子に見せてくれる最後の教え
遥さんのこの言葉は「私の年になるとわかるわよ」と
口癖のように言っていた亡き母の遺言のようにも思えます。

また「老いを知り、今を生きる
この言葉を胸に老いへの準備を始めたいと思うと同時に、
介護の大変さや難しさはまだ私にはわかりませんが、
いずれ、される立場、する立場になっても
悔いの残らない礼儀を尽くしたいと願います。

 TVでお見かけした時に、
おもいっきり良く関西弁で話される遥洋子さん。
素晴らしい本を書いておられるとは知りませんでした。
また機会があれば手にとって見たいと思います。

今日もお立ち寄りくださってありがとうございました。
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COMMENT

こんばんは♪

親戚一同の中でも末っ子の私は、親族でさえ看送ったことがありません。
介護の話はよく聞きますし、ブロ友さんにも介護をされている方がたくさんいます。
その方々の苦脳も読ませていただき知っていますが、実際に私が介護の場に立たないと実感できないのだろうと思います。

v-254ゆんこ様へ
おはようございます!
ブログをお読みしても介護をなさっている方、された方は多いですね。
そのご苦労は経験されたご本人でなければわかりません。
まだまだお若いゆんこさんだから死とか介護とかはピンと
来られないかもしれませんね。
65歳にもなるとできていたことができなくなり
老いを認めつつ私も心して暮らしていきたいと思います。

おはようございます。
野いちごさんの記事を拝見して私は私でいろいろ思いだし涙が出てきました。
悔いのないように・・と出来ることはすべてしたように思いますがそれでも悔いが残っています。
介護に100%はないのでしょう。
私も野いちごさんと同じ願いです・・・>いずれ、される立場、する立場になっても悔いの残らない礼儀を尽くしたいと願います。
毎日頭の隅っこに置いてそして今は今で楽しみましょう♪
早く本を読み進めたくなりました。
有難うございました。


●お気をつけてくださいね

「老いとは親が命をかけて子に見せてくれる最後の教え」
名言だと思いました。感動しました。
お身体気をつけてくださいね。休息も大切と思います。

遙洋子さん、知りませんでしたが知的でおきれいな方ですね。
しのびよる老いに母の姿を重ね、気が重いこの頃です。 
わがままな母は入院中で主に姉が専属で通ってますが、
たまに行く私も介護の大変さを実感。 これで自宅療養に
なると介護保険をあれこれ使っての本格的介護の始まりですが、
着替えさせる、立たせる、トイレに連れていく、起き上がらせる、
車椅子に乗せる、どれも腰にきます。でもこれを人任せにだけ
しないと後悔はないのかもしれません。 
まだボケもせずの母の葛藤はいかばかりかとも思います。
その上、自分もいく道。 
今の私が読むとよさそうな本です。
目次だけみても、思い当たることが…  

v-254yasukon様へ
長い間介護をなさり看取られたyasukonさんにとっては
また当時のことが思い出される1冊でしたね。
経験のない私でもティッシュで目を拭きながら読みましたから。

どんなに意を尽くして介護しても100点はないのでしょうね。
悔いが残らない介護、夫が死ぬ間際に「ワインが飲みたい」といえば
医師の忠告を無視して飲ます決心をしました。
お互いに悔いが残らないように。
活字嫌いの私が飛びつくほどの
素晴らし本のご紹介をありがとうございました。

v-254しょこらろーず様へ
「老いとは親が命をかけて子に見せてくれる最後の教え」
素晴らしい言葉ですね。
親ってほんとうに有難いと今更ながら感謝です。
血圧もだいぶ安定してきました。
ご心配をお掛けして申し訳ありません。

v-254こふで様へ
遙洋子さん、昔上岡龍太郎さんなどとTVに出ておられましたが、
執筆活動をされていたとは知りませんでした。
こふでさんもご病気のお母様が心配ですね。
自宅介護となるとなかなか思うようにできないし、
介護倒れになると聞きます。

義母は数年前から介護施設に入り、
プロに看ていただいているので、義兄夫婦も安心しているようです。
そのうち私たちの番が回ってきますが、
誰にも迷惑を掛けたくないというのが一番ですね。

年老いた母が元気でいてくれることに感謝です
でも、老いは明日は我が身も思います
遙洋子さんて確か関西では活躍されていた
タレントさんでしたよね
各章を見ていると気にかかること多く読みたくなりますね
野いちごさんも寒くなりますし年末でもあり
ご無理されませんように。

私も 自分の母親の介護は 義姉と姉にお願いして 金銭的なサポートしか出来ませんでした。手術しても手術しても再発する病気との母の葛藤や その母と直接対峙する義姉や姉の大変さ。全国の高齢者の家庭では 事情は違えこういう問題を抱えているのだな~と実感しました。
義母は今のところ、何とか一人暮らしが出来ますが それも時間の問題かと・・・。家人が長男なので いざとなったらどうしたらいいのかと 正直時々いろいろ考えます。
こふでさんのお母様の介護も これから大変そうですね。 
この本、賛否両論のあるみたいですが、図書館から「準備出来たメール」が来てたので 早速借りに行って来ます。

おはようございます。
父のことを思い出しました。
意識がなくなったと聞いてあわてて職場からかけつけました。
でも父は待っていてくれました。
遠方からかけつけた妹親子も待っていてくれました。
看取れてよかったでです。
このご本、ぜひ読んでみたいです。

v-254megu様へ
親が健康で元気な姿を見るのは子供として幸せなこと。
お母様もいつまでもお元気でいて欲しいですね。
遥さんはバラエティなどによく出演されていましたが、
そのうち討論会などでしっかりと意見を述べられてびっくりしました。
私もこのタイトルと目次に飛びつきました。

血圧が下がると吐き気もないので元気で掃除をしております。
気にかけていただきありがとうございます。

v-254アリス様へ
アリスさんも大変でしたね。
でもお母様もお姉さまやアリスさんに愛され、
お喜びで旅立だたれたことと思います。
長男やお嫁さんは暗黙のうちに親を看ることが
当然のようですが、ご兄弟やご家族で
最期までお世話ができればいいですね。

本を読んでも言いたいことの半分も書けないので、
アリスさんの素晴らしい感想をお待ちしています。

v-254YUMI様へ
お父様を看取ることができて良かったですね。
私は両親共に息が切れてからの対面だったので悔やまれます。
この本にいろいろと教えられ、
医療についても考えさせられる点がありました。
是非お読みくださいね。



はじめまして。
老いはだれにでもくるものですね。

「老いとは親が命をかけて子に見せてくれる最後の教え」
この言葉が心にのこりました。

v-254aki様へ
おはようございます!
初めまして・・・ようこそいらしてくださいました。
親の愛情は最期まで子供にそそがれるのですね。
私もこの言葉がずっしりと胸に響きました。

今日はお越しいただいてありがとうございました。
つたないブログですが、これからもよろしく御願いたします。

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