野いちごひとりごと

人生走り続けて70年。今、ゆっくりのんびりをモットーに日々感じたことをつづる野いちごです。

興味深く能楽観賞 楽しい時間でした


22日の土曜日は雨を心配していましたが、朝から夏日。
旦那様と同じ大学で2つ先輩、弁護士Kさんの能楽初舞台に
総武線の千駄ヶ谷まで夫婦ででかけました。
過去の記事能楽

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道路沿いにハナミズキ似た可愛い白いお花。
花札を見るとトキワヤマボウシゲッコウとありました。

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改札口を出ると正面が津田ホールですが、
信号を渡って右手を徒歩5分ほどで国立能楽堂に着きます。
正面玄関前はもう長い列。
全席自由席なので少々気が焦ります。

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中に入ると立派な能舞台。
幼い時に見た暗い陰気な舞台とは大違い。
また舞台が狭いのに驚きました。
父が舞っていた頃は私はまだ幼稚園くらいだったので
相当、広く感じていたのかもしれません。

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三方吹き抜けの「舞台」は一辺約5.5メートル四方。
本舞台正面奥の壁である「鏡板」(かがみいた)には老松が描かれ、
橋掛りに沿った前面には間隔を明けて三本の松が植えられています。

能舞台の床面は、摺り足による歩みや舞の演技に適するように、
滑らかに削った檜の厚板を用いて弾力をもたせて作られ、
能舞台には一般的な意味での舞台装置はなく、
観客席である見所(けんしょ)との境に幕はありません。

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幸い舞台正面の席に座れましたが、後ろを向くと多くのお客様が立見。

能楽堂

一番目の演目で先輩のKさんは
能の中で代表的な祝いの曲「鶴亀」の皇帝(シテ)に出演。
重そうな衣装を着られ、ゆっくりした動作は相当な体力が要ります。
学生時代から続けておられるコーラスは
今も楽しんでおられるようで謡のお声を聴くとテナーのようでした。

お能には出演者の独自の呼び方があるようです。

【シテ】
仕手と書いて仕る人の意味で、即ち演技者のことを指します。
一曲の中心になる人物で、主人公の役割です。

【ワキ】
昔は脇の仕手とも言われました。
舞台の脇にあってシテと演技をする役です。

【ツレ(シテツレ)】
ツレは完全な助演者として、シテに連なって登場しシテの演技を助けます。
曲によっては、シテと別個に登場する場合もあります。

【ワキツレ】
ワキの同伴者としてその演技を助けます。
一人の場合もあれば数人の場合もあります。

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演目が進みいよいよ狂言師の野村萬斎氏の登場。
「蝸牛」これは”かたつむり”ではなく、そのまま”かぎゅう”と読むそうです。
橋掛りから足取り軽やかに笑顔で登場。
声の強弱、高低、それに滑稽な仕草は
もう観客を虜にした狂言の世界です。

狂言「蝸牛」あらすじ
主人から長寿の薬になるという蝸牛(カタツムリ)を探しにきた太郎冠者。
しかし彼は蝸牛を見たことがありません。
「藪にいて、頭が黒い。腰に貝を付けて角を出す。」と特徴を聞かされ、
藪に休んでいた山伏を蝸牛だと勘違いし、声をかけます。

山伏は太郎冠者をからかい、蝸牛(山伏)になり、
太郎冠者に「雨も風も吹かぬに出ざ釜打ち割ろう」と囃させ、
山伏は「でんでんむしむし でんでんむしむし」と音頭を取リますが、
現れた主人は「あれは蝸牛ではなく山伏だ」と説得。
しかし、太郎冠者は山伏に誘われるとまた踊り出し、
最後には主人も踊り出してしまうという
観ている方は笑いが止まらないお話でした。

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一部の最後には謡とともに
分林道春先生のキリリとした仕舞いがあり幕となりました。

音大で洋楽を勉強した私ですが、
邦楽の発声やお囃子、間のとり方を重々目の前で
見せていただき、日本の古典芸能に脱帽でした。

亡父が歩んだ能の世界をこの歳になって
また出会えたこと。Kさんに感謝。
機会があればまた鑑賞したいと願っています。

今日もお立ち寄り下さいましてありがとうございます!
ウィンブルドンテニスが今夜から放送されます。
サッカーに引き続き寝不足になりそうです。

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COMMENT

素敵な鑑賞ですね? 
能も狂言も、今でこそ馴染みやすくなった気がしますが、
幼い頃から、そんな世界にふれた野いちごさんには、
懐かしさもこもって、とても刺激有る舞台だったのでは? 
私、いっとき長唄三味線(楽器のみ)をやっていたので、邦楽が大好きです。 
ただ、邦楽は男社会中心のような気もします。
やはり洋楽を学ばれてよかったのでは?

野村萬斎は知っていても、能の世界はまったく未知の世界です。
あらすじなど、書いていただいたので、あ~そういう内容なのか・・とよくわかって良かったです。

お父様も能をやられていたんですね~
笑いがとまらないなんて、一度見てみたいなあ~って思いました。

v-254こふで様へ
夫より私の方が楽しみにしてでかけました。
期待を裏切られず素晴しい邦楽の世界。

確かに女の方は謡にお一人だけ。
能はすべて男の方でしたね。
こふでさん、三味線を弾かれるのですか。
お琴は13弦ですが三味線は3弦。
母がちょっとお稽古していたので
私も少しさわりましたが、音感が良くないと難しいですね。
中学の時、日舞も習いましたが、
チントンシャンよりやはりバレエのほうが好きでした。
洋楽のこの道で良かったと思っています。

v-254アリスおば様へ
何年か前に教育TVの子供番組で野村萬斎さんが
狂言を演じておられる時から素晴しい声の持ち主と注目でした。

能も歌と同じ、声の世界。
興味深く楽しい時間でした。

お能は歴史も含めて勉強しないと理解できないところもありますが、
狂言は初めてでもすぐに打ち解けられますね。

父が教えていた頃のこと、舞台で舞っていたことなど
改めて思い出した懐かしい時間でもありました。

野いちごさま
おはようございます。

声楽を僅かにかじる者として、能、狂言の声の出し方は大いに興味をひかれます。1度しか観たことはないのですが、独特な笑いのエスプリは小気味いいですね。でも・・・練習に練習を重ねて初めて出てくるもの…萬斎さんのあのお顔がまた何とも言えませんね。

祖父母が和楽の師範免状を持っていたので、三味線・長唄など習いましたが、楽譜のない事、対面で教わることなど、ピアノの私には、なかなか手ごわいところがありました。

能の世界、興味ありますが 歌舞伎と違って 
なかなか観賞する機会がないのが残念です。
野村萬斎さんは ゲスト出演のような形だったのでしょうか?
先週先々週とNHK教育の「ミュージックポートレート」に出てて
能以外のいろいろな一面を 知ることが出来ました。素敵な方ですね。
亡きお父様を思い出されながらの鑑賞・・・よかったですね。

まぁ、いい機会でしたね
普段、能楽を見る機会もなくテレビぐらいでしか
見る機会ががありませんが直接鑑賞できた野いちごさんは
お父様もされていたのでは、よけい興味深く拝見されたことでしょうね
素敵な時間でしたね

v-254ちっぽ様へ
おはようございます!
お能の声は良くわかっているつもりでしたが、
あんなに低い声で響かせるのは
大変な労力が要りそうと改めて感じました。
狂言は高い声も必要とされますが、
野村萬斎さんの笑い声はどこをどうすればでてくるのか不思議でした。
ハンサムさんで頭の良い方。もう一度お聴きしたいです。

上の姉はお琴を習う時は楽譜がなくて
先生からオウム返しのように教わり、
私と下の姉は楽譜で習ったので習得するのは早かったです。
譜面をみるとすぐ忘れそうですが、上の姉は曲を良く覚えています。

v-254アリス様へ
私も行きたいとは思いつつ、先日が初めてでした。
野村萬斎さんはゲストっぽかったです。
主催者がきっとおまけしてくださったのかと思います。
TVにも出演があり良く拝見しますがとても素敵な方ですね。
正直、お能は眠くなりますが、狂言は寝てる間はありませんでした。
もう一度肉声をお聴きしたいと思います。

父が住んだ世界を理解するには時間がかかりそうです。

v-254megu様へ
この日をとても楽しみにしていました。
綺麗な能楽堂でびっくりでした。

こちらでも近くに久良岐能があるのですが、
なかなか足を運ぶことができませんが、
機会があれば観たいと思います。
父の舞う姿、声をいまでも覚えています。
懐かしい時間でした。

お父様、能楽の師範でいらしたのですねえ。すごいです。
お父様を偲ばれる良い機会でもあったのですね^^

わびさびには無縁の我が家・・・
先日長男は能楽堂でのライブ鑑賞をしてきました。
能や狂言ではなく、現代のバンドのライブがあったんです。

先日のは大濠公園の能楽堂でしたが、
数年前にも私の好きなミュージシャンが住吉神社の能楽堂でライブをやりました。見たかったです。

こんにちは!
一度だけ岡山後楽園でさわりだけ観たことがありますが全然わかりません。
野村萬斎さんによって身近に感じられるようになりましたが私の中ではまだまだです。
最近歌舞伎デビュ-を果たしたようなことでまだまだです。
お知り合いですとまた違った感じで鑑賞されたことでしょう。
お父様の思い出も蘇りますね。

v-254anon様へ
小さい時から謡や能は観ているのですが、
その頃は何とも思わず暮らしていました。
でも今、こうやって鑑賞すると素晴しい日本の古典芸能。
観阿弥世阿弥を尊敬です。

能楽堂で現代音楽はすごい発想ですが、
舞台の下は水瓶がいくつも置いてあるので
音響効果にはいいですね。

v-254yasukon様へ
能や狂言は「~でそうろう」「~でござる」とか、
言葉からして面白いですね。
本当に理解するには難しいものがありますが、
少しずつ慣れれば身近に感じることもできるのでしょうね。

歌舞伎デビュー、私はまだです。
一度観たいとは思っていますが、
オペラやコンサートの方に目が行きます。



私は歌舞伎デビューもまだです。

こんにちは。
何回かみたことありますが、できれば萬斎さんのをみてみたいです。
携帯からなので、簡単ですみません。

v-254YUMI様へ
お能をご覧になったのですね。
野村萬斎さんは絶対にお薦めです。
素晴らしかったです。
携帯からわざわざありがとうございました。

はじめまして!

私はブログは書いていないのですが、50歳•60歳主婦の何人かの方には
コメントを書かさせて頂いてます。
野いちごさんは、前に60歳主婦のランキングに参加されてませんでしたか?
間違ってたら、ごめんなさい。
いつも楽しみに見てポチさせて頂いてたのですが…
で、今日60歳代ランキングを見て
野いちごさんって、もしかしてと思い
嬉しくなってコメントを書かさせて頂きました。
またブログ見させて頂きますので
よろしくお願いしますm(_ _)m

v-254クリオネ様へ
ようこそお越しいただきありがとうございます。
以前は60代生き方のランキングに参加して
一ヶ月ほどですぐにこちらのシニアランキングに移りました。

また読んでいただくようになり、嬉しく思っています。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
今日はとてもいい日のように思えます。
ありがとうございました。

こんばんは♪

お父様は能を教えてもいらしたんですね。
そういった芸の心が野いちごさんにも受け継がれているんですね。

野村萬斎さんの表情と声はすばらしいですね。
また機会があればぜひ舞台を観てみたいものです。

私も鑑賞したばかりだったので興味深く拝見しました
初めてのお能でしたから事前にせめて単語位はと検索したのに
歴史も含めて奥が深く付け焼刃ではとうてい無理でした
もっと身近に感じられると鑑賞回数も増えるのに・・・残念です
それにしても野村萬斎さんがゲスト出演は一層格調高く
素敵になったのでしょうね~♪

●No title

v-254ゆんこ様へ
私も耳に残っているのですが、姉が言うには父はとても良い声をしていたそうで、
良いDNAをうけつだかな?と喜んでいます。
さすがに萬斎さんでした。一瞬、観客を釘付け。
オーラが能楽堂いっぱいに広がり、すごい人でした。
私ももう一度観てみたいです。

●No title

v-254kamome様へ
そうでしたね、お友達のお能の会に行かれましたね。
kamomeさんはお上手に書いておられましたが、
私はなかなか表現ができませんでした。
謡やお囃子のことももっと書きたかったのですが。
一夜漬けではとても理解できない長い歴史があり、
奥が深いです。

野村萬斎さんのゲスト出演がなければ
お客様も少かったかもしれません。
萬斎さんが終わられると空席が目立ちました。

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