野いちごひとりごと

人生走り続けて70年。今、ゆっくりのんびりをモットーに日々感じたことをつづる野いちごです。

素晴らしかった!ミラノ・スカラ座 歌劇「リゴレット」


先日4日に東京文化会館で
ミラノ・スカラ座歌劇「ファルスタッフ」を夫婦して鑑賞しましたが、

IMG_2181c.jpg

9日はNHKホールでヴェルディ作曲歌劇「リゴレット」を観てきました。
座席は1階13列29,30番。少し右寄りですが、まぁまぁのお席です。

IMG_2226c.jpg

初めて聴く指揮者のグスターボ・ドゥダメルはベネズエラ出身32歳。
現在、新しい時代を担う世代の指揮者として注目されています。

ヴィクトル・ユゴーの戯曲をもとに、
好色な貴族に仕える道化師のその外面とは裏腹な
誇り高い魂と悲劇を描く《リゴレット》
時代は16世紀のイタリアのお話。

前奏曲はこれから起きる悲劇を充分に予感させる
暗く不気味なテーマが会場いっぱいに響きます。
幕があがるとマントヴァ公爵邸の夜会が催され、
バレエも加わって目を見張るばかりの華やかな舞台でした。

リゴレット

IMG_2224c.jpg

リゴレットの娘、ジルダ役のエレーナ・モシュク。
小柄で丸顔の可愛い印象の歌手。
まだ若いのかと思ったら40半ばとか。

IMG_2218-cropc.jpg

私も歌ったことがある1幕の”グアルティエル・マルデ”と
偽名を使ったマントヴァ公爵を慕いながら歌う
有名なアリア「麗しい人の名は」は大注目。

ボリュームもあり、響きのある美しい声なのですが、
クレッシェンドするとすぐにピアニッシモに、そして
またクレッシェンドに、、、とそれが何回も何回も出てきて
少々、テクニックに走り過ぎたようにも思います

勿論、そのピアニッシモを美しく歌い、
カデンツの3点♯Dは綺麗に響いて素晴らしいできでした。
一点に響かせるテクニックはすごいのですが。
アリアの中に山が沢山ありすぎて、
感情表現がマイナスになることも。
2幕や3幕のようにもう少し素直に歌ってくれればなお良かったかと。

IMG_2220-cropc.jpg

リゴレットの看板歌手バリトンのレオ・ヌッチ。
1942年生れというからもう71歳。
舞台では演技も声もそんなお年とは全然感じません。

娘を思いやる父親の温かい心情と愛情、そして
復讐に燃える荒々しい感情の表現は声量ある
多彩な歌唱力と演技力によって大きな舞台いっぱいに広がります。

この役は1973年から歌い始めて450回以上といわれ
世界中のフアンから”至宝”とも称される当たり役のようです。

IMG_2217-cropc.jpg

ジョセフ・カレヤの代役出演だった
イタリア生れのフランチェスコ・デムーロ。
テノールの代表的な軽い声ですが、私には硬さが気になりました。
3幕の有名なアリア”女心の歌”は何とか、聴くことができました。
中間音はまだ美しく響くのですが、
高音部になると後ろに引っ込み、それ故の声の乏しさは
感情表現が伝わらず、私にはイマイチの歌手でした。

IMG_2221-cropc.jpg

リゴレットにマントヴァ公爵の殺害を依頼される殺し屋、
バスのアレクサンドル・ツイムバリュクですが、
私には凄みがなくちょっと優しい殺し屋に思えました。
低音が良く響き、殺し屋には綺麗な声の歌手でした。

IMG_2219-cropc.jpg

スパラチレフの妹、妖艶な魅力を持つマッダレーナ役の
メゾ・ソプラノのケテワン・ケモクーゼ。
チャーミングなお顔と恵まれた肢体。
その上とても美しい声の持ち主で
これからも期待される実力派の歌手のようです。

2幕が終わった後のカーテンコールで、リゴレットと娘ジルダが
2幕の最後に歌った二重唱をもう一度歌ってくれました。
オペラ公演では初めての経験。
この思いがけないサービスに会場は大拍手でした。

1幕後の休憩で夫婦してロビーで持参したサンドウィッチをつまみます。
目の前をスリムな女性が、どこかで見た顔、バレリーナの吉田都さん。
TVで見るよりずっとチャーミング。
ラメの黒いスカートにシースルーのノースリーブのブラウス。
ヒールが8cmくらいある黒い靴。
サインが欲しかったですが、そこはじっと堪えて・・・。

◇ミラノ・スカラ座日本公演 歌劇『リゴレット』(ヴェルディ)
放送予定
10月28日(月)(29日深夜)午前0時~午前4時
プレミアムシアター


<出 演>
レオ・ヌッチ (リゴレット)
フランチェスコ・デムーロ (マントヴァ公爵)
エレーナ・モシュク (ジルダ)
ケテワン・ケモクリーゼ (マッダレーナ)
アレクサンドル・ツィムバリュク (スパラフチレ) 

<合 唱>ミラノ・スカラ座合唱団
<管弦楽>ミラノ・スカラ座管弦楽団
<指 揮>グスターボ・ドゥダメル
<演 出>ジルベール・デフロ
収録:2013年9月9日 NHKホール

オペラを観ていつも思うこと、
オペラとは何と素晴しい芸術かと・・・。
来年以降の来日歌劇団の案内がきました。

来年2014年はローマ歌劇場が来日。
リッカルオド・ムーティ指揮
ヴェルディ作曲「ナブッコ」「シモン・ボッカネグラ」

2015年は英国ロイヤル・オペラが来日。
アントニオ・パッパーノ指揮
ヴェルディ作曲「マクベス」
モーツアルト作曲「ドン・ジョバンニ」

IMG_2243cc.jpg

2016年5~6月はウィーン・フォルクスオーパー。
R・シュトラウス作曲「こうもり」
F・レハール作曲「メリ・ウィドウ」
E・カールマン作曲「チャルダーシュの女王」

同じく10月はウィーン国立歌劇場
フランツ・ウェルザーメスト指揮
R・シュトラウス作曲「ばらの騎士」
R・ワーグナー「ワルキューレ」

IMG_2244c.jpg

本場のオペラが観られるなんて本当に幸せなこと。
また一年貯金をして観に行きたいと思います。

今日もご訪問をいただきありがとうございました。
シニアブログランキングに参加しています。
薔薇の中に応援のポチをよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ

にほんブログ村

COMMENT

またまた素敵な夢のような時間をお過ごしになられたのですね?
バレエもあるとは、本当に豪華だったのでしょうね? 
そんな素敵なオペラの放送があるとは!
少しでもその雰囲気を感じとりたいので、ぜひとも見たいです!
ご紹介ありがとうございます^^

夢のようなひと時でしたね。
でも二週続けてではなくて もう1回は 来月くらいの方がよかったですね。
一昨日観て来た「少年H」でも 左翼に系統するうどんやの兄ちゃんから
肇は 藤原義江のレコードを聴かせてもらい場面があって 流れていたのが
「女心の歌」でした。
もう来年どころか再来年、そのまた先の年までの公演が決まっているのですね。
楽しみがあると 節約もくになりませんね(私も今京都のための節約中です)

v-254こふで様へ
豪華絢爛、キャストも素晴らしくて
心から楽しめたオペラでした。
バレエの出番が少なかったのですが、
それでも夜会の雰囲気が良く出ていてとても楽しかったです。

放送では歌手の細かい表情が映るので
また是非見たいと思っています。

v-254アリス様へ
兎に角、初日の歌手たちも緊張している舞台を
聴きたい夫婦なのでどうしても近い日になりました。

「女心の歌」は有名な歌ですね。
これ聞くとご存じないかもしれませんが、エノケンを思い出します。

来年も是非聴きに行きたいですが、
まず資本金を貯めないことにはどうになりません。
京都行き、楽しみですね。
私までワクワクします。

さすが、心も懐もリッチですね!
私は、せめて録画して鑑賞することにしましょう。

ウィーン・フォルクスオーパー公演には、ぜひ行ってみたいです。
'95年の5月連休にウィーンに行った時、フォルクスオーパー劇場で、
ヴェルディ唯一のオペレッタ“一日だけの王様”を観ました。
けれども、聞いたことのない曲ばかりで、居眠りしてしまいました。
せめて、私にも解る「こうもり」か「メリ・ウィドウ」を観てみたいです。

v-254Dom様へ
”一日だけの王様”は見たことありませんが、
筋がわかっていて知っている曲が演奏される方が楽しいですね。
私はナブッコを見たいです。ムーティーも聞いてみたいです。

私はA席でもいいと思うのですが、主人が
同じ観るならS席だと大枚を払ってくれました。
得しちゃって・・・笑

こんにちは♪

このオペラの出演者たち、ぜひとも野いちごさんに批評を読むべきですね!
それにしても豪華なステージですね。私のようにオペラに詳しくなくても楽しめそうです。

こうしてご夫婦で鑑賞できるのは良いですね。

オペラの舞台はテレビでしか見たことがありません。
きっと、壮大なスケールで、音楽の世界にどっぷりと浸れる、素晴らしい時間が過ごせるのでしょうね。
テレビでは、演じている(歌っている)人の表情はよく見えるけれど、やっぱり奥行きがないとういうか厚みが感じられないというか、どうしても薄っぺらくなってしまいますね。
コンサートでもそうですし、熊川さんのバレエの舞台を見たときにも、そう思いました。
オペラも、一度本物を味わってみたいものです・・・。

そう言えばエノケンさん歌ってましたね。オペラの「女心の歌」から藤原義江さんへの連想はなるほどと思いますが、エノケンさんまで出てきて・・・ちょっとうれしくなりました~。

v-254ゆんこ様へ
私にはとても歌えませんが、
彼らはプロなので偉そうなことを書いてしまいました。
でも素晴しい舞台でした。

夫婦が年をとっても共通の趣味があると話のネタに困りません。
夫は内弁慶ですので家では良く喋って私は聞き手です。
信じられないでしょうが、、、。
でも外では皆さんを相手に私が一人しゃべっています。
私ってきっと社交家なんですね(笑)

v-254E-KOMO 様へ
どんなに素晴しい芸術もライブが一番ですね。
会場いっぱいに鳴り響くオーケストラや出演者の息使いまで
感じられるので本当に感激します。

熊川哲也さんご覧になったのですか?
今度白鳥の湖を踊られますが、あまりに高いチケット。
でも彼のジークフリートも観てみたいです。
バレエは何と言ってもあのトウシューズの音がいいのですが、
最近は舞台に滑らないような敷物が敷いてあって
楽しみが半減です。

エノケンさん、小さい時から良く聞いていました。
彼の十八番ですものね。懐かしいです。

COMMENT FORM

管理者にだけ表示を許可する

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
リンク
月別アーカイブ