野いちごひとりごと

人生走り続けて70年。今、ゆっくりのんびりをモットーに日々感じたことをつづる野いちごです。

アンドラーシュ・シフコンサート♪バッハ&バルトーク


昨夜はアンドラーシュ・シフコンサートの第2夜でしたが、
今日は14日、紀尾井ホールで行われたコンサートの記事から・・・。

IMG_4357c.jpg

これまでリヒテル、アルゲリッチ、ポリーニ、キーシン、ブレンデル、ピリス等など
世界屈指のピアニストの素晴らしい演奏を聞きましたが、
ここ数年はピアノの神様と思うほど尊敬するアンドラーシュ・シフ
完成された音楽と美しい音色に魅了されています。

2011年のコンサートも感動の渦の中でしたが、
還暦を迎え益々、現代最高のピアニストの充実した演奏を期待していました。

主催側は「普遍的な音楽言語を確立したバッハと、
民族音楽に普遍的な価値を与えたバルトーク、そのコントラストと
近似性をシフの極上の演奏で味わってください」と書かれています。

バッハ没後130年に生まれたバルトーク。
違う時代を生きた二人の作曲家の作品が交互に演奏され
深い意図があるのかどうか、わかりませんが、
違和感もなくすんなりと耳に入ってきました。

2声のインヴェンションはバッハが教育用に書かれたもので、
ピアノを勉強する者にとっては一度は弾くメソードです。
私も練習しましたが、シフは細かいトリルや装飾音などを
美しく響かせ、2声部はひとつひとつの音を
はっきりと分離させ、まるで違った美しい曲に変身。
不勉強な私はもう一度勉強しようという気になりました。

そしてまた驚いたのはノンペダル。
でもそれでいて自然と流れる優しい美しい音に感動でした。

6732A

バルトークの曲はピアノの生徒に教育用のミクロコスモスを選び、
対位法的な演奏の実践でしたが、
シフが弾くバルトークは旋律の変化や音の強弱が鮮明で、
まるで音を楽しんでいるかのよう。
そして身体の中から次々湧き出てくる音楽が
ものの見事に伝わった素晴らしい演奏でした。

アンコール曲がまたすごい!
フランス組曲第5番を全曲弾くとは・・・。
平均律の1番プレリュードはグノーのアヴェ・マリアの伴奏。
その美しさに思わず口ずさみたくなるほど。
鳴り止まない拍手でアンコールだけで30分、
プログラムのワンステージ分くらいはありました。

この日の聴衆は本当にシフのフアンなのでしょう。
演奏の音が消えてもその余韻を楽しむ空気が感じられ、
これにはシフも気を良くして
おまけの演奏をしてくださったのかも知れません。
昨夜のサントリーホールでのベートヴェンも
表現のしようがないくらい素晴らしい演奏でした。
このことはまた後日・・・。

シフc1

3月14日(金) 紀尾井ホール

<プログラム>
*J.S.バッハ: 2声のインヴェンション
第1番 ハ長調 BWV772/第2番 ハ短調 BWV773
第3番 ニ長調 BWV774/第4番 ニ短調 BWV775/第5番 変ホ長調 BWV776

*バルトーク: 子供のために Sz.42から10曲(番号未定)

*J.S.バッハ: 2声のインヴェンション
第6番 ホ長調 BWV7777/第7番 ホ短調 BWV778
第8番 ヘ長調 BWV779/第9番 ヘ短調 BWV780/第10番 ト長調 BWV781

*バルトーク:民謡による3つのロンド BB92Sz.84(変更後)

*J.S.バッハ: 2声のインヴェンション
第11番 ト短調 BWV782/第12番 イ長調 BWV783
第13番 イ短調 BWV784/第14番 変ロ長調 BWV785
第15番 ロ短調 BWV786

*バルトーク: 組曲 op.14,Sz.62
*J.S.バッハ: フランス風序曲 ロ短調 BWV831
*バルトーク: ピアノ・ソナタ Sz.80

アンコール曲
*フランス組曲BWV.816 
*イタリア協奏曲より第1楽章BWV.971
*平均律クラヴィーア曲集第1部より
プレリュードとフーガ第1番BWV.816

座席はS席1階18列20番(少し後ろでした)

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COMMENT

良い聴衆は、良い演奏を引き出すものですね。演奏者の奏でる余韻も演奏のうちですから。タクトを下さないうちからのフライングブラボーには、いつもちょっぴり腹が立ちます。そんなところで自己主張しなくてもと。ましてやリサイタルなら…
本当に良かったですね(^^)
ノンペタルと言うのがあるのですね。 バイオリンもノンビブラートの演奏が、興味深い時もありますね。その曲が作られた時代にあった演奏法と言うのも、大事なことだと思いますけれど。何でもかんでもビブラートをかけられると、正直言って時折うるさく思ってしまうこともあります。まったくのど素人なのですが(^^;;

✿チーママ様へ
終わると同時に手を叩かれると、興ざめしますね。
フライングブラボーというのですね?
なるほど。

昨夜のベートヴェンもそうでしたが、
シフの見事な演奏に聴衆はため息まじりでした。

日本人演奏家はペダルに頼り過ぎますが、
ペダルを使わずとも奏法で音楽は流れるものなのですね。
自称、素人さんと言われているチーママさん。
鋭い目と耳をお持ちです。

私もビブラートをかけないで真っ直ぐな声で歌いたいです。

シフはテレビで見ますが、生の演奏は夢のようですね? 
あの悩まされたインベンション、あの曲がプロの演奏だとこんなにも...となるのでしょうね? 
イタリア協奏曲を発表会で弾き、奇跡的に間違わなかったのですが、なにせバッハはややこしいのに地味なんて気持ちでしたが、神の手にかかれば、バッハがどんなことになるのか、ため息ものなのでしょうね~!
あの曲もペダル無しですね?
めったにないチャンス、チケットも手にはいりずらいでしょうに、素晴らしい演奏を聴けてお幸せでしたね?

✿こふで様へ
どの曲も素晴らしくてため息ばかりでした。
スーパーレッスンで「バッハを弾きなさい」と
生徒さんに言っていることがわかったような気がします。

かなりピアノを弾いておられたのですね。
また再開されたら?とおせっかいですが、
下地があるだけに勿体ないですね。

満席の会場、昨夜のベートヴェンはスタンディングオベーションでした。
水曜日メンデルスゾーンを楽しみにしています。

2週続けてのコンサートへのお出かけ、お疲れ様でした。
最高の音楽を聴き終わった後のシーンと静まり返った会場の空気感・・・。
目に浮かぶようです。きっとみなさん、夢から醒めたくなかったのでは?
30分ものアンコールは ちょっと得した気分だった事でしょう。

こんにちは!

至福の時を過ごされて良かったですね。
たまにコンサ-トに行きましても専門的な事は分からずただただ感動してくるのですが野いちごさんご夫妻のように聴いてくださると演奏家も嬉しいだろうな~って思ったりして読ませていただきました。

✿アリス様へ
今日は朝からボーっとしています。
コンサートは楽しいのですが、東京までの道中がしんどいです。体力がなくなりました。

そうなんです、本当に夢が醒めないように祈りたかったです。

シフはいつもすごいアンコール曲を用意してくれます。
それだけ体力もあり、疲れない技法なのかもしれません。
19日、今度はシューマンとメンデルスゾーン。
楽しみです。

✿yasukon様へ
本当に何もかも忘れて至福の時でした。
音楽って素晴らしいですね。
芸術に国境はないといいますが、ホントそう感じます。

いえいえ私達は大したことはありませんが、
もっと専門家の意見も聞きたいです。
でもきっとどなたも褒めちぎるでしょう。
日本の聴衆のレベルもあがってマナーも良くなりました。
皆さん、良く勉強しておられます。
それだけに演奏家も張り合いがありますね。

こんにちは♪

私はバッハのインヴェンションを弾くと背筋が伸びるような気持ちになります。
それにしても野いちごさんの解説は情景が目に浮かぶようで、私もまるでそこにいたかのような気持ちになります。
本当に音楽を愛されているのだなぁと思います。いえいえ、音楽だけではないようですが・・・。

ペダルを踏むと上手になったような気がするのか、すぐにペダルを踏みたがる生徒がいます。私がノンペダルで上手に弾いて聴かせてあげられるとわかってくれると思うのですがね・・・。(涙)

何でも知識がおありになるとこうしてレベルの高い
鑑賞ができるのですね
本当に羨ましく思います いつか~~~笑
でも音楽を聴くのは大好き!至福の時です

✿ゆんこ様へ
こんにちは!
素晴らしいコンサートを私のような下手な文章で説明するのは
本当に難しいですが、少しでも分かっていただけて嬉しいです。

ここ数年、シフの大フアンで期待も裏切られませんでした。
私がお手本にしていたバッハのインヴェンションは
エッシェンバッハの演奏でしたが、
シフの演奏をもっと早く聞いていたなら
もっと芸術的に弾けていたかも知れません。

ベダルを頼りにすると癖になりますが、
気持ちが良いものですね(笑)

✿kamome様へ
いえいえ、専門が歌なので
ピアノ曲に対してそんなに知識はありません。
でも美しいものは美しい~と感じられればいいのですよね。
私は動物的ですから、直感で感じたまま書いてしまいました。
専門家はもっと色々と指摘されることでしょう。

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