野いちごひとりごと

人生走り続けて70年。今、ゆっくりのんびりをモットーに日々感じたことをつづる野いちごです。

勉強しました!感動しました!中村恵理ソプラノリサイタル


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遅くなりましたが、4月2日、
紀尾井ホール20周年記念コンサート、
中村恵理さんの素晴らしかったソプラノリサイタルで
勉強したこと感じたことを書かせていただきます。
少し長くなりますが、お付き合い下さいね。

3月19日の日経新聞に紹介された中村恵理さんの記事には、
あのアンナ・ネトレプコの代役をして大好評だったとありました。

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私の母校の後輩でもあり
私のレパートリーの日本歌曲も歌われるので
それならば是非是非聴いてみたいと
風邪の咳が残っていたのですが、
ヴィックスをなめておまじないをしながら無事に聴いてきました。
咳を止めるツボ

中村c

上のラナンキュラスの色のように真っ赤なステージドレス。
髪の毛が黒いのでエキゾチック、とても綺麗でした。

どの曲も声量もあり素晴らしい演奏、歌声でした。
ただ日本歌曲にはちょっと辛い点数がつきそうです。
「むこうむこう」は私の十八番、アンコール曲。
う~ん、ちょっと表情が固く叱られていそう。
もう少し柔らかく優しい気持ちで。。。

「たんぽぽ」はあまりにオペラティックでしたが、
最後の”たん・ぽ・ぽ”はとてもチャーミングに歌い終わられ拍手。
この終わり方、いただいちゃいましょう。

「さくら横ちょう」のあ~あ~あ~というため息は
細かくて一気に歌われ、これは見事でした。
いただきたいですが、相当、練習が必要そうです。

ピアノ伴奏もこの3曲についてはイマイチ。
ソプラノ歌手鮫島有美子さんのご主人、
ヘルムート・ドイチュさんでさえ
「まだダメ!」と奥様が首を傾げられるほどですから。
やはり日本歌曲は一種独特の歌曲で難しいのですね。

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1部の日本歌曲を歌い終え、
テノールのダグアンノが歌い終わったそのあとの
ティリンデッリの「おお、春よ」は
水の中を生き生きと泳ぎ始めた魚のように
日本歌曲の時の声の硬さもなく、伸びやかで美しく、
春を賛美し、春を愛する表現がとても素晴らしい演奏でした。

二階席や前の方の男性から
”ブラヴォー(女性の場合はブラヴァですが)と声がかかりました。
私もまだワンステージが3曲も残っているのに
思わず手を叩いてしまったほど深いため息と感動を覚えました。

次のレスピーギの”霧”は初めて聴く曲でしたが、
ピアノの前奏の部分からもうその曲の内容がわかるほど、
顔の表情がガラッと変わりました。
オペラで習得され鍛えられている表現力、
これは他の歌手にはあまり見られず素晴らしいものがありました。

2部の2つの歌劇では正面のピアノがないと錯覚するほど
二人して細かく動作がついて動きまわり、
舞台の袖から出てきたり、ピアノの後ろに回ったり、
ピアニストの横に座ったり。。。。
まるでオペラそのものの舞台で目でも楽しませてもらいました。

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こうなるとアンコールが楽しみでした。
嬉しいことに私のレパートリの
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」からミミのアリア”さよなら”
これは清純なミミとても素晴らしかったです。

そして紀尾井ホール20周年記念なので
シャンパングラスを片手にヴェルディ:「椿姫」から”乾杯の歌”
トスティ:”暁は光から”

あっという間に終わった素晴らしいリサイタル。
今回中村恵理さんを聴いて見て感じたこと。

*まず体型ががっちりして特に上半身は筋肉質のようでした。
この身体があるから最後のあの長いフレーズを
fで歌い終えることができるのだと。
それには常に筋力トレーニングで鍛えられているのでしょう。

*1曲歌い終えると次に歌い出すまでゆっくりと時間を取られました。
呼吸を整え次の歌に気持ちを入れるということ。
聞いている方にもその方が楽だと感じました。
いつも急ぎ足で次の曲を歌う私には良いお手本でした。

*手を大きくつきだしたり、胸に当てたり、
手の動きが多いのはオペラの世界で学ばれたことでしょう。
私はそんなに動きがないので一度トライしてもいいかもしれません。

*彼女の一番の強みは哀しみ、恨みや呪いなど
悲劇の主人公の暗い表情、表現がとても上手と思いました。

これからも海外で活躍されるには競争の激しさは想像以上でしょう。
特にソプラノは大激戦だと思いますが、
日本を背負って頑張って欲しいです。

オペラでもドニゼッティ:歌劇ランメルモールのルチア」の
狂乱の場やプッチーニ:歌劇「蝶々夫人」などのような
人間の内面性を重視するアリアや歌曲を歌って欲しいと期待します。

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COMMENT

●No title

こんばんは♪

野いちごさんの説明は素人の私にもわかりやすいです。
リサイタルのポスターの写真はどこか夢見る乙女のようなポーズで、よく見かけるポスターとは違いますね。
新聞の記事にもあるように、本場で活躍する歌手が母国での活躍の場が少ないとのことですが、日本人がそれだけ本場で活躍していることはうれしいですね。

●No title

野いちごさん、お早うございます!今日はまた冬に逆戻りお体ご自愛くださいね!ところで素晴らしいコンサートの様ですね!私はオペラはあまり聞いたことがなく、でも野いちごさんのブログを読ませていただいてオペラのコンサート、行ってみたくなりました。椿姫の曲は大好きです!実は私の叔父と叔母はもう80歳ですが学生時代の卒業コンサートの時二人で椿姫の主役を演じ結婚しました。ちょっとロマンチックでしょ!椿姫のCD、また聞いてみようかな!!今、日本の若いアーチストの方達が(ヴァイオリンの五嶋龍さん、樫本大進さん、チェロの宮田大さん、ピアノの辻井伸行さんなどなど)頑張っていらして嬉しい限りです!

●No title

野いちごさんの丁寧なレビュー、私でもよくわかりました。
少々辛口なのも 母校の後輩ならではの事と思います。
自分がコンサートでも歌う曲となれば 観客として聴く時よりも
なお一層の事、耳が厳しくなるのも当然かと・・・。
ご自分のコンサートの前に聴くことが出来てよかったですね。

●No title

まるでコンサートの席にいるように、一部始終がわかりました。 
海外で活躍となると、きっとさまざまなご苦労もあるのでしょうね?
その分、実力がおありの方なのでしょうね? 
野いちごさんもご自分のコンサートにむけて
ずいぶんと参考になったのでは? 
ライブ演奏は夢のような時間ですね? 

●No title

v-254ゆんこ様へ
一人よがりな感想であまり良くお伝えできないかと心配でしたが、、、、。
ありがとうございました。

海外で活躍されていると
帰国する間もなく舞台に邁進しておられるのでしょう。
とても良い機会で勉強になりました。

お若いのでこれからご活躍は目に見えていますが、
嫉妬や嫌がらせが多いと聞きます。
強い精神力が一番の支えでしょうね。

●No title

v-254みゅうぽっぽ様へ
おはようございます!
今日はまた寒いですね。
お互いに体調には気をつけましょうね。

叔父様と叔母様の椿姫は素敵だったのでしょうね。
こういうパターンは多いのでしょうか。
私の友人もバタフライの練習で主役を演じ、
その後結婚、とても仲良くやっています。

大進君は私の高校の後輩(武蔵野ピアノ科卒)の
息子さんで3歳の時から知っているので
まるで息子のように活躍を喜んでいます。
若い方達の活躍は本当に嬉しいですね。

オペラは音楽の総合芸術。
見ているだけでもあの世界に引きこまれます。
椿姫は華やかで豪華な舞台、
また機会があれば楽しんでいらしてください。

●No title

v-254アリス様へ
まずプログラムの日本歌曲をどう歌われるのかが、
楽しみに行きましたが、やはり難しいのだと納得。

海外で活躍されるには本当に大変なこと。
ましてソプラノは余りに余って激戦です。
幸運にも代役が回ってきたとは。
第一線で歌われるのはラッキーな事もありますね。
とても勉強になった春のコンサートでした。

●No title

v-254こふで様へ
説明が下手ですが、わかって頂いてありがとうございます。
実力があってもそれを出す機会がなければ才能も土に埋もれますが、代役が光ったのですね。
でも日本におられる時から注目されていたようで実力派です。
身体の底から声を出すあのテクニックは
見習いたいですが、私なら1曲でヘロヘロになりそうです。
体力と力をいれないで声を出すテクニックは素晴らしいです。
あっという間に終わりました。
次回も聞きたい恵理さんです。

●さくら横ちょう

お久し振りです♪
雪が降る4月…ビックリです!
詳しい説明で、流石声楽のベテランと感心しています。
さくら横ちょうが、次の課題なのです。
Youtubeで何度も聴いて、感じをつかもうとしてますが…
あのほーほほ~、のフレーズでつまずきの連続(-.-)
産休の先生の所に、押し掛けたいほどです。

●No title

v-254だんだん様へ
こちらこそ、ご無沙汰しています。
お伺いしても素通りで申し訳ありません。
寒いですね、今日は。
また分厚いセーターを引っ張りだしました。

大したことは書けませんが、
素晴らしい歌唱力でした。

さくら横ちょう、、、大人の歌ですね。
あのため息、、、皆さん色々に歌われますから
気にしないで歌詞のまま、
だんだんさんの感じるままお歌いください。

聞かせていただくのを楽しみにしているのですよ。
秋に延期とか、まだまだ大丈夫です。

●No title

野いちごさん こんばんは。

誰でも分かるように丁寧に書いてくださっていたので
素人の私にも、とても勉強になりました。
その歌の情景や心情を自分のものとして、
自ずと生まれてくる表情を大切に歌う・・・
歌うことは とても深いのですね~
簡単なことではありませんが
ゴスペルを歌うのにも意識して歌いたいと思わされました。
ほんとうにありがとうございます。




●No title

v-254petero k様へ
こんばんは!
下手な文章ですが、少しでもわかって頂いて嬉しいです。
ピアノと違って歌は言葉があるので
表現は優しいかもしれませんが、
それだけに違った表現になると、
全然違った歌になるので怖いです。

<その歌の情景や心情を自分のものとして、
自ずと生まれてくる表情を大切に歌う・・・
おっしゃるとおりですね。

いくら声が美しくて声量があっても
感情や気持ちが入らないと
聴いている人を感動させることはできません。
これはソロだけではなく
コーラスにも言えることなのです。

心から心に通う歌を。。。といつも思っていますが、
ついつい一人よがりな歌になり反省です。


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