野いちごひとりごと

人生走り続けて69年。今、ゆっくりのんびりをモットーに日々感じたことをつづる野いちごです。

2017-06

円熟した名演奏♪アンドラーシュ・シフピアノリサイタル


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今日はのびのびになっていた
19日(日)神奈川県立音楽堂で行われた
アンドラーシュ・シフピアノリサイタルのお話です。

初めてシフのリサイタルを聴いたのもこのホール。
壁も床も木製なので音がとても柔らかく感じます。

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今回のプログラムは
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第18(17)番 ニ長調 K.576
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960
ハイドン:ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob. XVI:52
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111


西洋音楽の頂点とも言える大作曲家達が
最後に残した作品のみを集めたコンサートということで、
とても楽しみにしていました。

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HPやチラシなどには「休憩はございません」と前置きされ、
「この大曲に休憩がないとはこれは大変なこと!」と覚悟したのですが、
当日「休憩が入ります」との案内でヤレヤレ。

いつものように黒い詰め襟の服でゆったりと舞台中央へ。
心沈めて鍵盤に置かれた手から奏でられたモーツアルト。
その音の軽やかさ、表情の愛らしさ、、、。
まるで初めてピアノを触った子供のように楽しそうに嬉しそうに。

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(ピアノはシフお気に入りのベーゼンドルファー)

2曲目のシューベルトは全く言葉がでないほど素晴らしい演奏でした。
ただ大きな拍手をしてシフの演奏を称えるだけ。
スケールの大きさ、きらめく音の世界の多彩さ、奔放きわまりない技巧。

全てのプログラムが終わっても拍手が鳴り止まない会場。
1曲目のバッハ「ゴルトベルク変奏曲」のアリアでは
まるで花園の天国にでも入ったような
厳かな感じになり泣きそうになりました。

ソナチネの中にも入っている有名なモーツアルトのソナタK545。
さざ波が静かに立つような何と左手の美しいこと。
繰り返しでは要所要所で装飾音を入れるなど
新鮮な感じを覚えシフの冒険心も見えたような。

アンコール曲は6曲で40分ほど。
最後はシフ自信でピアノの蓋を閉められ
隠された茶目っ気も披露。

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シフのピアノの音はバランスもさることながら、
一瞬にして音色が変化するからすごい。
同じピアニッシモ(pp)でも柔らかく、硬く、
重く、軽くなど鮮明な音を弾き分け、
その多彩な音色と音楽とが一致するから
私達聴衆は心から感動するのでしょう。

ベートーヴェンのフォルティッシモ(ff)でさえ、
威圧的でなく、攻撃的ではなく、
聴衆に何かを悟らせるための強さをも感じさせました。

私達の座席は1階11列22、22番。
会場はすり鉢のようなので舞台のシフの演奏が良く見えます。
ペダルの使い方がとても細かく、
音がやたら響きすぎず常に透明感がありクリアです。

曲を弾き終わるとシフは鍵盤の上に手をかざしたまま数秒、
最後の音の余韻が消えるまで立ち上がろうとせず、
会場は呼吸を忘れるほど、シーンと静まり返ったまま。
彼が立つと同時に、割れんばかりの拍手。
後ろから男性の”ブラボー!”
私も心の中で同じように大きな声で叫んでしました。

今年63歳のシフ。
まだまだお元気でこれからのご活躍を祈っています。

過去のアンドラーシュ・シフのリサイタル

2008年2月のリサイタル 2011年2月のリサイタル
2014年3月のリサイタル(1) 2014年3月のリサイタル(2)
2014年3月のリサイタル(3)

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コメント

初めまして・・。

私は貴女様のブロク『野いちごひとりごと』の愛読者のひとりで、
確か5年前の頃から、良き文を綴られる御方と感心しながら、読ませていただいております。

特に今回の『円熟した名演奏♪アンドラーシュ・シフピアノリサイタル』に関しては、
瞬時に圧倒的に魅了されて、私のブログに『デジタル時代の「伝わる文章」の極意を学び、ブログ13年生の私は、最近感銘させられた御方の投稿文は・・。』
と題して、貴女様に無断で、文章の一部に記載しました。

結果ご報告のような状態となりましたが、お許し下さい。

まもなく桜花の時節、貴女様、ご主人さま共々、お身体を程ほどにご自愛して下さい。

ありがとうございます

v-254夢逢人様へ
こんばんは!
初めましてようこそおいでくださいました。
お名前は存じておりましたが、
コメントをいただけるとはましてや
拙いブログにお褒めのお言葉を頂戴するとは思ってもいませんでした。
本当にありがとうございました。

暖かい春の日差しですが、風はまだまだ冷たいこの頃。
どうかお身体をご自愛下さいますように。
今日は本当にありがとうございます。

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